
学校生活の中で子どもが楽しみしているのは、学級レクでしょう。
「誕生日会」のような誰かが主役になるものもあれば、「ドッジボール」や「おにごっこ」といった、みんなで体を動かして遊ぶようなものもあります。
しかし、学級レクは毎日計画されているわけではありません。学校生活のほとんどの時間を子どもたちは、「授業」をして過ごしています。
では、授業をしている限り「楽しさ!」を提供することはできないのでしょうか。無論、そんなことはありません。授業の内容を楽しくすれば良いのです!
さらに、子どもたちに「楽しさ!」を提供できるチャンスはあります。例えば、
「授業の内容が5分早く終わった。」
「移動するまで10分位時間があり、教室待機。」
というような状況は意外と多いものですよね。
まさに、このような隙間時間にこそ、楽しいコンテンツを提供することが大切なのです。その理由は、
・教師と子どもの距離感を近づけることができる。
・子ども同士の関係性を深めることができる。
・目的を失った時間を埋めて、余計な問題行動を減らす。
というように、隙間時間を埋めるテクニックをもっているというのは、教師にとって大切なことなのです。
では、「どのような隙間時間の埋め方があるのか。」という内容は、別記事をご覧いただくとして、本日の記事では、
「隙間時間を埋めるレクが盛り上がる便利グッズ。」
を紹介します。
5分の隙間時間を埋めるためのものから、45分の長尺レクでも使えるもの。さらに、「授業」でも役立つおすすめグッズを紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
また、記事の最後には、僕が作成した「ミニクイズ」を付けておきました。どれも1問3分で実施することができ、得点性にすれば45分楽しむことができますので、必要に応じて使っていただけたらと思います。

▶学級レクを盛り上げる便利グッズ紹介
では、早速、学級レクを盛り上げる教師の便利グッズを紹介します。
- 雑学クイズ本
- ピンポンブー
- 解答者ピンポン
- ビンゴセット
- ジャッジ札
- 書き込みホワイトボード
- おもしろ差し棒
- 衣装
- おもちゃマイク
- 大きめのさいころ
1.雑学・クイズ本
最初に紹介するのは、「雑学・クイズ本」です。
教室に1冊常備しておくと、ものすごく活躍機会が多いです。授業が5分早めに終わりそうなときありますよね。「まとめ」も記入し、教室内は「授業終了」の空気感。そんな状況で、「じゃあ、もう1問やろうか。」という教師の提案に対する子どもたちの落胆した顔。あなたも経験がありませんか。
もう学習内容が終わっているのなら、時間をもたせるために無理矢理1問ねじこむよりは、クイズを1問解いて終わった方が、子どもたちもうれしいでしょう。
しかし、困ったことに「毎回どのくらい隙間時間ができるのか」は、正確には予測できません。そんな「急な必要感」に対応するためにも、教室に雑学・クイズ本を常備しておくことは必須なのです。
本屋さんに行くと、この手の本は星の数ほど出版されています。おすすめなのは、
・口頭で出題できるもの。
・考える必要があり、「あーっ!」で終わるもの。
が最高です!
イラストや図などを提示しないといけないのは、がっつり準備された学級レクでしか活躍できません。大切なのは、
「即出題できて、即解答できるクイズ。」
なのです。
さらに、「難しすぎる」のも子どもたちに楽しさを与えることはできません。ちょっといじわるな問題であっても、最終的には答えを聞いて、
「あぁーっ! なるほど!」
というリアクションで終われるよう問題選定にも気を付けましょう。
2.ピンポンブー
そして、おすすめの「ピンポンブー」の紹介です。
お店でこれを見かけてから十数年。僕の相棒として活躍し続けてくれています。余談ですが、これを持っている先生、結構いませんか。使いすぎて、肝心の音がかすれていたりなんかして(笑)。電池残量には注意しましょう!
「ピンポンブー」があると、簡単なクイズに音色で華を添えてくれます。答えた後にお馴染みの効果音があるかないかで、盛り上がりはかなり変わってきます。
口頭で行う「ブー!」と言うのとは、比べ物にならない破壊力ですね。
「正解は・・・。」と言って間をあけると、みんなが息をのんで例の効果音を待つ「しん・・・っ。」という静寂を感じることができることでしょう。
3.解答者ピンポンブー
すみません。これは、5分で行うような学級レクでは使用機会少なめだとは思ったのですが、「ピンポンブー」の流れでご紹介させてください。
これは、45分の長尺学級レクでクイズ大会を開催する場合は、間違いなくポテンシャルを発揮してくれます!
グループ戦や勝ち抜き戦として、代表者を解答席に座らせ。
「第1問!!」
と言ってみてください。
もはや、テレビで見てきたあの雰囲気が再現されます。参加者の緊張感が高まるのはもちろんのこと、見ている子どもたちも自然を息を飲むような独特な雰囲気をつくることができます。
もちろん、ピンポンブーと併用することで、もはや学級は、クイズ大会会場となるのです。
4.ビンゴセット
続いて紹介するのは、「ビンゴセット」です。
縦、横3マスずつの9マスをノートのすみに書くことで、簡単にビンゴ大会を開催することができます。単に数字が出るか出ないかのゲームであるのに、大盛り上がりできることがビンゴのポテンシャルの高さを感じますよね!
さらに、「ビンゴセット」は、隙間時間を埋めるゲームだけではなく、様々な活躍場面があります。もちろん、学級レクでのビンゴ大会でも活躍しますが、
・代表者を選ぶ
・ペアを決める
・順番を決める
などなど、何かしらを運任せで決める時には、大活躍間違いなしです。ぜひとも、学級に常備しておき、さらっと使いこなせるようにしておきましょう。
5.ジャッジ札
次に紹介するのは、「ジャッジ札」です。下記のイラストを見ていただけるとイメージしやすいのですが、
・〇×を書いてクイズ大会用
・番号を記入して選択問題用
のように必要に応じで書き込む内容を工夫することで用途が広がります。
5分で行う学級レクでは活用場面が少ないかもしれませんが、何かしらの主張をするときに、この札を使うことで子どもたちのモチベーションが上がります。
各班に1セットずつ配付して仕様すると、それぞれの班の選択肢を全体で共有することができ、クイズ大会感が増しますのでお試しください。
6.書き込み用ホワイトボード
これも用途は「ジャッジ札」と同じですね。クイズの答えを書き、全体で共有するのが目的です。ということは、5分で終わるちょこっとクイズには適さないかもしれません。すみません。
しかし、しかし!
このホワイトボードの用途の広さは、説明不要でしょう。むしろ、「クイズに使わなくても!」という声を聞こえてきそうですが、まさにその通り!普通に授業で使えますよね。
共通の話題について少人数で話し合い、意見やアイデアをまとめる。さらに、その考えを全体で共有するときに非常に役立ちます。
ぜひ、クイズにも取り入れてみてください!
7.おもしろ差し棒
続いて紹介するのは、「差し棒」です。
これは、子どもが使うというよりは、教師側が持っていることで、雰囲気を和らげる効果があります。
無論、クイズだけでなく普段の授業から使うことができます。
しかし、この差し棒の効果を軽視してはいけません。学級レクのような和やかモードの時はピッタリなのですが、授業の山場などで使ってしまうと最後ですね。
子どもの集中力は、一気に差し棒にもってかれます。それまでの良い流れが崩壊し、学ぶべきことも学ぶことができなくなるので、時と場を分けて使ってください。
8.衣装
もはや、5分クイズではありません。ここまでくるとがっつり学級レクですね。
ここで「衣装」を出すのは、何だか反則のような気がしてならないのですが、いっそ紹介してしまいます。
紹介といっても説明不要だとは思いますが、意外な用途だけ紹介します。
それは、
「外国語の時間。」
です!
本年度から本格的に英語が始まっていますよね。多くの先生方が、試行錯誤していると思います。僕のようなシャイボーイは、外国語が始まったからといって通常のテンションから切り替えができません。
そんなときに活躍するのは、間違いなく「衣装」でしょう。
まずは、「これから英語を教えてくれる先生を呼んでくるね。」と子どもたちに宣言してください。
そして、おもむろに教室を出ます。
もどってきたときには・・・。分かりますね。別の自分のとして、外国語の授業をしましょう。大丈夫です。自然と盛り上がりますから。
もはや、学級レク関係なくなってしまいましたが、「衣装」というのは、最終兵器。100%盛り上がることができる魔法のグッズなので、ここぞというとき、新しい自分に出会うと思って使ってみてください。
9.おもちゃマイク
ここで紹介するマイクも、雰囲気盛り上げグッズですね。そして、どちらかと言うと、
「子どもの発言」
を助けてくれます。
普段は恥ずかしがってなかなか表現できない子どもも、マイクを向けられることにより、インタビューのような形式で楽しく表現することができます。
これは、学級レクだけでなく、授業の中にも取り入れても良いでしょう。
朝のスピーチをインタビュー形式にするのも楽しいですね。
マイク1本が教室にあることで、様々な場面で場の雰囲気を和ませることができます。ぜひとも、準備しておきましょう!
10.大きめのサイコロ
最後に紹介するのは、「大きめのサイコロ」です。これも用途は様々。某番組の「何が出るかな~。」のように使いましょう。
「ビンゴセット」のように、何か知らの決定場面で使うことも考えらます。僕の尊敬する先輩は、保護者懇談会にも使っていました。
懇談会で話題としたことを6種類準備しておき、保護者の方にサイコロをふってもらって話をするという方法で、場を和ませていました。
「保護者との会話が弾まない。」「懇談会がどうしても暗くなってしまう。」というお悩みをおもちの方は、この機会をきっかけとして、大きめのサイコロを導入してみてはいかがでしょうか。
▶まとめ。
本記事では、「教師が持っていると盛り上がる便利グッズ」を紹介させていただきました。
子どもたちに楽しんでもらい、満足感を提供するためにも教師の一工夫が必要不可欠です。その一工夫が、便利グッズ1つで解決するのであれば、持たない理由はありません。
子どもたちの「学校が楽しい!」という感情は、休み時間や給食、放課後などの友達とのかかわりによって左右します。
そこに、「教師のちょこっとレク」を加えようではありませんか。5分だけで大丈夫です。クイズを1問準備して便利グッズを併用しましょう!
この単純な一工夫により、子どもの楽しい学校生活が実現するのです!!
▶おまけ。
ぜひ、ご活用ください!! 「1問3分! 隙間時間クイズ!!」
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