
人間には、様々な感情がありますが、使い過ぎに注意したい感情と言えば「怒り」ですよね。
「家族」のような気心知れた関係であれば、ついつい「いらいら」が募ってしまうなんてこともあるでしょう。
思い切り感情に任せてぶつかった後、「あんなに怒らなくてもよかったかな。」と反省するなんて親御さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
しかし、心配はいりません。
「怒り」という感情は、もともと人間に備わっているものです。ということは、「人間が生活していく中で、必要不可欠な感情である。」ということは間違いありません。
ただ、「怒り」を使いすぎるのは、いただけません。
本記事では、「『怒り』という感情をどのように使っていくことで自分の『成長』につながるのか。」ということを話題としたいと思います。
もちろん、子どもだけではなく、親御さんも「怒り」のエネルギーを使いこなすことで、より「成長」することができるでしょう。
ぜひとも、子どもさんに教えてあげると共に、自分自身の生活にも活かしてくださいね!
「怒り」を「成長」につなげる方法とは。
早速、「怒り」の使い方について解説していくのですが、前提として確認しておきたいのは、
「『怒り』というのは、捉え方次第で『敵』にも『味方』にもなる。」
ということです。
きっと、あなたも分かっていると思いますが、
「『怒り』という感情をおさえ、見て見ぬふりをする。」
という扱い方は、一番よろしくありません。
「怒り」というのは、喜びや悲しみのように自然と湧き出してくる感情です。
しかし、だからと言って、「感情の赴くままに行動してよい。」という解釈でもありません。
覚えておいてほしいのは、
「『怒り』の表現方法は、自分で選ぶことができる。」
ということです。
「いらっとした=怒鳴り散らす。」
「いらっとした=壁に穴をあける。」
という単純な結びつきではないのです。
▼意識したい「怒り」の2タイプとは。
とつぜんですが、「怒り」には、2タイプあることはご存じでしょうか。
そのタイプとは、
①「見える怒り」
②「見えない怒り」
の2タイプを指しています。
例えば、「ぷんぷん怒っている。」という「態度」や「言動」が見られるのはもちろん「見える」側です。それに対して表面上は怒っているように「見えない」人にも必ず「怒り」は備わっているのです。それが、「見えない怒り」なのです。
では、この2つのタイプの違いは何でしょうか。
それは、
「『怒り』の目的の違い!」
なのです。
かなり乱暴なまとめ方ですが、
周囲の人も察することができる「見える怒り」をまとっている人は、その「怒り」を通して、
「周囲に何かしらの変化を望んでいる。」
と言えるでしょう。
だから、わざわざ「怒り」を「見える化」しているのですよね。
それに対して、「見えない怒り」をまとっている人は、周囲の変化を求めるというよりも、
「自分自身の置かれた状況や問題に対して『怒り』で対処しようとしている。」
と言うことができます。
このように同じ「怒り」という感情でも、「周囲の環境に向いているか」、「自分の内面に向いているか」という違いにより、「見える」、「見えない」の違いが生じるのです。
▼おすすめ!「怒り」を「成長」につなげる使い方とは。
さて、ここからは、「怒り」をどのように使うべきかについて書いていきますね。
もちろん、「怒り」というのは、使い方によっては「プラスの効果」を発揮します。
特に周囲へ伝わる「怒り」表現の場合は、もちろん周囲への影響があるので、使い方に気を付けなければなりません。
そんな話もおもしろいのですが、今回は、「見えない怒り」のメリットについて書いていきます。
結論から言えば、
「見えない怒りは、問題に粘り強く取り組む原動力となる。」
といえます。
どんな問題かといえば、それは多種多様です。
かなり極端な調査になりますが、
「東ドイツで、政治犯の疑いをかけられて収監され、ひどい扱いを受けた人たちのなかで、『心のなかで立ち向かった人』は、その後、PTSDになる確率が低かった。」
というものがあります。
この調査がなにを意味しているのかというと、
「心の中で『怒り』を感じるということが問題を乗り越える力になる。」
ということなのです。
この「心の怒り」は、どのような状況でも使えます。
「心の中で怒り狂う」ことによって、
「『モチベーション』や『粘り強さ』に大きな違いが出る。」
ということは、覚えておいても損はないでしょう。
「怒り」という感情は、おさえるものではなく「使い方」なのです!

▼まとめ。
本記事では、「怒りを正しく使おう!」という内容をまとめました。
やはり、人間のありとあらゆる感情には意味があるのです。
しかし、「使い方次第で効果が変わってくる。」というのがとてもおもしろいですよね。
もちろん、子どもさんが、最初から「怒り」をコントロールできるなんてことはありません。大いに「怒り」という感情を表現するさせてあげてください。
しかし、ときには「怒りの表現方法」であったり「怒りの方向性」について、アドバイスしてあげるのも、子どもさんにとって有益です。
ぜひ、「怒り」というエネルギーを活用できるようアドバイスしてあげてださいね!
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