「魅力的な教師」とは、どのような教師でしょうか。
その答えは様々だと思いますが、
ということは、間違いないでしょう。
近年、ブラック労働の代名詞のように「教師」が取り上げられています。
しかし、教師という職業は、「やりがい」という面から考えると最強の職業なのです。
どの職業でも言えますが、「やりがい」を感じられないと続けることは難しいともいえます。
そして、「やりがい」を感じられるようになるには、確実に「技術」が必要になってきます。
本記事では、教師という職業に「やりがい」を感じ、100%楽しむために必要不可欠な
を手に入れる方法を「人間関係づくり」という側面から紹介していますので、ぜひとも読んでいただき、モチベーションを高めてくださいね!
【学級経営】学級を安定させるために4月が大切な理由
いかなる教育本にも「4月が大切!」ということは間違いなく書かれています。
やはり、学級を安定させるためには、4月中に学級づくりを済ませなければいけません。
特に「人間関係づくり」に対しては、4月の打ち手を間違えると取り返しがつきません。その理由は、
だからです。
もちろん、クラス替えがあったとしても、周囲の子どもたちはほとんどが顔見知りでしょう。
それ程目新しい友達が増えている訳ではないのにも関わらず、4月は子どもたちにとって特別感が大きいのです。
子どもたちの意識の中では、「新しいスタート!」という気持ちが強いからに他なりません。
その気持ちを上手に軌道に乗せていくことが4月の教師の役割なのです。

【学級経営のポイント】プラスの「レッテル」をはりまくろう!
高学年になるほど、
「自分はどう見られているか。」
を気にする子どもが増えてくることはどの学校でも共通でしょう。
「自分って〇〇な人。」
「みんなからは、〇〇って思われている。」
というようにキャラが存在してくるものです。
そして、子どもは、自分のキャラ決まると、そのキャラを忠実に演じようとします。
だからこそ、4月中に、
必要があるのです。
「新しいクラスになったら、先生から『やさしい人』って思われている。」
「先生からいろんなことを質問される。結構頼りにされているかも。」
というように、教師の働きかけによって学級内キャラをつくり上げていきましょう。
子どもは、そのキャラを守ろうと行動していくことで、プラスの行動が増えていくでしょう。
このような「レッテル」という手立ては、子どもだけでなく大人にも有効です。
この手立てを用いるときの注意点を3つ挙げると、
✅マイナスのキャララベルを貼らない。
✅キャラ立ちの弱い子どもから貼っていく。
✅受け入れられなくても貼り続ける。
ということがポイントです。
それぞれについて詳しく解説していきます。
①「マイナス」のレッテルをはらない。
4月の子どもたちは新しい環境に緊張しているでしょう。なおかつ、
「どのような学級の雰囲気なのか。」
「どのような価値観をもった先生なのか。」
という新しい環境に対して様子を見ています。
だからこそ、ほとんどの場合は、スタートから一気に学級が崩れることはありません。
しかし、「気になる子ども」ほど、早々と問題行動を起こすこともあるでしょう。
ちょっかい、けんか、悪口などなど、問題行動を起こしたことに対し、もちろん教師としてのあなたは何かしらの指導をするでしょう。
しかし、何も考えずにパワーで抑えようとしてはいけません。
どうせなら、
というように、「反省できた」ことをプラスであることかのようにもっていきましょう。
新学期早々問題行動を起こしてくれるような子どもさんであれば、今後も深く付き合っていくことは想像に難くありません。
何事も最初が肝心。
最初から、権力争いをするのではなく、できれば「やんちゃ君」を自分の方に振り向かせることができるよう問題行動をチャンスと捉えて指導していくことが、長期的に見ればメリットになるのです。
さらに、気になる子どもほど、
「怒りっぽい」
「いじわる」
「自分勝手」
などのマイナスキャラ設定の場合が多いことはいなめません。
教師は、その「マイナスレッテル」をはがし、
「素直に謝ることができる。」
「友達と元気に遊ぶことができる。」
「元気なムードメーカー。」
というプラスレッテルをに貼り変えることが必要です。
その時に弊害になるのは、「今までのキャラ設定」でしょう。
高学年では、「〇〇くんと言えばいじわる。」というような非常に強いマイナスキャラ設定が残っていることが考えられます。
そのマイナスレッテルを、新たな担任である「あなた」が貼りかえることを早々に行いましょう。
⭐<例えばこんな場面>「中休み、友達とドッジボールをしてけんかした編」

けんかしちゃった人集合!
何があったのか、教えてね。
ここで「教師」が意識すべきは、「けんかの制裁」ではなく、
「『これからどうしていくか。』という前向きな解決策の共有」
です。



無理やりボール取っちゃってごめんね。
話し合った結果、「やんちゃ君」の謝罪により一件落着・・・。ではいけません。
この「やんちゃ君」の謝罪は、「人間関係づくり」のチャンスなのです。
まずは、学級全体の前「いざこざ」を取り上げて次のように説明しましょう。



「さっきね、みらいくんがドッジボールでけんかになってしまったんだ。だけど、話し合ったらちゃんと自分の気持ちを話して、最後は謝れたんだよ。先生から言われなくても自分から謝れるなんてすごくない?」
と学級全体にプラスイメージを強めで全体へ投げかけます。すると、



「あれ、みらいくんっていじわるだったけど、今年はやさしくなったのかも!!」
と、子ども同士の中でも、「キャラチェンジ」が行われていくのです。
すると、今までは「いじわる」というキャラを忠実に演じていた「やんちゃ君」も、新たな「やさしい元気キャラ」を演じようと努めるのです。
②「キャラ立ち」の弱い子どもから貼っていこう!
実は、多くの教師が4月中にできずに終えてしまうことがあるのです。それは、
「『優等生』、『やんちゃ君』に気を取られ、中間層に位置している『目立たない』タイプの子どもにキャラ設定をできない。」
ことにある。
彼らは、学級全体を冷静に見まわし、自分が無理せず安定できる場を探すことに長けている。
新しい教師がどのような考え方をする人物なのかもよく見ている場合が多い。
そして、自分からは教師にアプローチしないが、「自分のことを見ていてくれるか。」「必要なときは、守ってくれるか。」をもの非常に気にかけているのである。
だからこそ、教師側から積極的に話しかけ、キャラ設定をしていく必要がある。
目立ちはしないが、
「課題と真剣に向き合って取り組むことができる。」
「細部までこだわって丁寧に仕上げることができる。」
など、その子どもなりの努力ポイントを見つけてレッテルを貼ることが大切です。
そうすることで、中間層に位置している子どもたちも自分のキャラを自覚することができるのです。
また、任命されたキャラがプラスだからこそ、意欲の高まりにつなげることができるでしょう。
4月中にキャラ立ちさせて意欲を高めたことが、
「体験学習のしおりを書く実行委員」
「卒業生のお祝い飾りをつくる実行委員」
などに挑戦するという副次的産物となる場合もある。
全ての子どもが教師から自分の頑張りや良さを認められたいと思っていることを念頭に置き、教師周辺に集まっていない子どもに目を向けることも忘れないようにしましょう。
🔽「人間関係づくり」には、「ほめる技術」も必要不可欠です。


③受け入れられなくても貼り続けよう!
最後に、一番難しいタイプを紹介します。
それは、
です。
今までの学校生活の中で、
「『学習面』、『運動面』で特別に目立った活躍場面がなく、『人間関係づくり』も自信のなさが起因して上手く付き合えない。」
そのような経験を積み上げることで、自信を失っている子どもは、どの学級にも必ずいることでしょう。
そのような子どもは、教師がいくらプラスレッテルを貼ろうと試みても、これまでのマイナスレッテルを剥がそうとしないことが考えられます。
「いや、そんなことないです。」
「いや、たまたまです。」
「いや、もう大丈夫なんで。」
というように、頑なにプラスレッテルを拒んでくる子どもさんもいることでしょう。
このような態度をとる子どもに対しては、4月中と言わず、長期的に構えてプラスレッテルを貼っていく必要があるでしょう。
1年間の学校生活の中で、今までの自分のキャラを崩すようなチャンスが必ず訪れます。
その機会が来るまで、教師との関係性を維持しておきつつ、チャンスを逃さないようにすることが大切なのです!


まとめ
本記事では、「4月から取り組むべき!人間関係づくりのテクニック」について解説しました。
意識したいのは、
ということです。
このような意味でも、「教師」の支援は大変重要です。
そのような使命感をもって、4月中に「プラスレッテル」をどんどん貼っていきましょう。
安定した学級から得られるものは、子どもたちだけでなく教師にとってのメリットも計り知れないのです!
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